04 綻ぶ指【!】
苦しいと思うことは罰だった。けれど、苦しいのは嫌だった。 そんな自己矛盾がぐるぐ…
05 舌の裏の真実【!】
変化は着実に起こっている。獏良の態度が少しずつ変わってきていることを目の前の痴態…
06 無自覚は瞳にこそ浮かぶ【!】
友人と過ごしている自分がいる。バクラに会いに行く自分がいる。そのどちらでもない時…
07 白の侵食
苛立ちのまま、乱暴に犯した身体が、力尽きて傍らに丸まっている。 擦れてまともな…
08 奈落の罅
真っ暗闇の中で一人佇む。眠れない夜はもう三日続いていて、心の部屋は獏良の不安をそ…
09 鉄柵内の攻防
少しばかり距離を置きたかった。だから席をはずしていた、ただそれだけ。 だという…
10 わたしはあなたの虚言を喰らう
いま、境界線を自分の意思で踏み越えたのだと獏良は悟った。 踵の向こうに一本のラ…
11 イドの解放
とんでもない言葉が漏れたその唇に思い切り噛み付いてやりたい。衝動的に突き抜けた欲…
12 アカンプリスの明けない夜【R18】
どれだけぎらついた表情を浮かべているのか、彼は鏡映る眼の中で確認しただろうか。 …