【不壊×三志郎】1-ヒトより発される言霊の威力と、其れが及ぼす影響について
何だってこんなにも、都会というのは熱いのだろうか。「兄ィちゃんの故郷と違って、…
【不壊×三志郎】2-妖に向けられる言霊の作用と、其の付随効果について
何処が良いんだ、何が好いんだ、 「んじゃ、後は頼むな。おやすみ、フエ」 ひらひら…
【不壊×三志郎】3-百五十センチの隙間で交換する熱の伝導率
赤く焼けた煉瓦造りの、洒落た歩道に影が浮かんでいた。 正面からの陽光を受けて、…
【不壊×三志郎】4-放たれた火矢が全てを嘗め尽くす迄の執行猶予
嗚呼滑稽だ酷刑だ不壊の名は何の役にも立ちはしない 只壊したくない、壊せないだけだ…
【不壊×三志郎】5-無理矢理下ろされた撃鉄と、自意識で引いた銃爪/壱
ひゅうと風が鳴って、窓が揺れる。 小さな民宿の二階の角部屋、六畳の小ぢんまりと…
【R18】【不壊×三志郎】6-無理矢理下ろされた撃鉄と、自意識で引いた銃爪/弐
寝ぼけた瞳は半分程しか開いておらず、状況を把握出来て居ないのが見て取れた。「フ…
【R18】【不壊×三志郎】7-無理矢理下ろされた撃鉄と、自意識で引いた銃爪/参
「ぅ、あッ」 思わず口を突いて出た、声は快楽よりも違和感を多く含んでいた。 たっ…
【不壊×三志郎】8-呼応して揺れる闇色の水面を透かす、痛い程真っ直ぐな光
背を掻いた痛みが心地良く、だからこそ、顔を顰めた。 眼を開いているのか居ないの…
【不壊×三志郎】辛き指先、甘く滴るのは、
さわさわと風に揺れる。 青々と繁り豊かに揺れる木々の葉もそうだが、目の前の黒髪…
【不壊×三志郎】敷布は闇色
「寝るンなら電気消せよ」 橙が遮られ、薄暗くなってから降って来た声だ。 閉じかけ…