焼き付きライアーズレッド
五月だというのに、南の方ではもう三十度越えを記録したらしい。 今月末までは食べ…
étreinte.
ずんぐりした闇がわだかまっている。あたりは相変わらず真っ暗な心の部屋で、その場所…
Please, eat xxx.
崖の上で頭をさかさまにして、ひっくりかえった世界を眺めて揺れている、そんな感覚だ…
獏とナイトメア
「獏が憑りついたんだと思ったんだ、最初は」 獏良は闇の向こうに真っ青な…
ソーダブルーの緩やかな拒絶
身体と身体の間にはもう隙間がない。ぴたり重ね合わせた肌の間に同じ体温の汗が溜まっ…
Lima & Stockholm.txt
青白い光が明りを落とした部屋をぼんやり照らす。時計の針が勤勉に働くこちこちという…
双子のsevered head.
「デートしようか」 という珍しいお誘いが獏良の口から発せられた、現在時刻は0時…
怨んでなんかいないけど、【*】
Q 「もしボクが女の子だったとしても、ああいう方法で言うこと聞かせようと思ってた…
凍える師走に走らぬJEUDI
極寒の吹雪の中、指の先に氷が張りついて、そこから身体中の体温を奪われ続けている―…
シイ・シイ・ホワイトタイル
「何やってんだ、てめえは」 低くそれでいて呆れた声に鼓膜を揺さぶられ、獏良は目を…